返還から7年
―香港を震撼させる最も冷酷な事件発生。
とポスターにありました。
た・し・か・に
めっちゃ冷酷で震えちゃうくらいでした。
「悲しいお話だったんだね。」
これはひばりくんの感想。
「つ、疲れたぁ。映画見てこんな疲れるとは!」
これは後ろに座っていた知らない人の感想。
この二言につきますね。
ミーハーまゆりくんの感想は
1.ニコ可愛い♪
2.ヒコソ成長した♪
3.ティンミー(洪天明、サモハンの息子)も出てた♪
と、こんな感じなんですが(笑)、
もうちょっと真面目に書こうと思います。
以下、ネタバレありです。
この映画は、言語が
広東語、国語(普通話)、英語と入り乱れてます。
このことに注目してみましょう。
ヒコソをボスにした悪い子集団は、
会話によく英語を交えていました。
で、この悪い子集団というのは、
両親がエリートゆえにひねくれた
不良グループという設定でした。
香港のエリートは、子供を海外に留学させる、
あるいは、生活拠点をカナダやアメリカに移し、
子供をそこで育てるのが好き(?)です。
ひとつには香港の教育がダメダメだ(と思っている)
から、ふたつめには、英語は香港で出世する
ために必要不可欠だ(と思っている)からです。
とにかく、香港において
「英語を話す不良」といえば、
そこらのたんなるチンピラというのとは
違った意味をもつんですな。
で、もうひとつ、言語の違い。
ニコちゃん&伍佰親子(すご!)の会話は
普通話でしたね。
二人は超ビンボーな負け組親子として
描かれていました。
新移民(中国大陸からやってきた人々。
経済的な環境が劣悪)なんでしょう。
香港は、自由な街との印象がありますが、
結構、階層社会なんですね。
人は、出身や教育レベルの差で、
キレーイに分けられてしまいます。
その壁をやぶって上昇していくのは
想像よりもはるかに難しいのです。
新移民なニコちゃんが
いくら正義感があって
いくら意欲があって
警官になりたくてもなれない
というのは、まさにこれを表しています。
そして、話はもどって、
映画の中の「英語を話す不良」たちは、
出来が悪くても、親の七光りや財力で、
いい仕事に就けて、
なに不自由ない生活を送っています。
でも、子供たちは不良になり、
残酷な事件を引き起こすことになる。
やや極端ですが、香港エリートの腐敗などを
象徴しているように思えます。
こう見ると、
ジャッキー映画の中にも
きちんと香港社会が反映されているのが
分かりますねー。
もうひとつ思ったこと。
この映画は旧正月映画としては
ぱっとしなかったように記憶しています。
なぜなのか・・・???
警察モノなのに、警察のお世話になっている
役者が多く出ていたからかな、とか思ったり(汗)。
ニコちゃんが過去いろいろあったことは
みなさんもよくご存知だと思います。
ジャッキーの同僚で義理の弟という役を演じた
ディープ・ンも、麻薬でつかまったことがあります(汗)。
警察沙汰ではないにせよ、
ヒロインのチャーリー・ヤンは
数年前、実業家になるといって引退し、
女優に未練はない、ときっぱり言い切っていたのに、
事業に失敗した後、
最近芸能界にカムバックしました。
インタビューの度に「出戻り」をつっこまれています。
映画は映画、プライベートはプライベートですが、
「ジャッキー警察モノ」を演じるには
微妙なキャスティングだったかもしれません(汗)。
ジャッキーも不倫騒動とかいろいろありましたし(遠い目)、
正義をウリに映画を撮るのは難しいのかもしれません・・・。
「香港国際警察」日本公式サイト